正しいと言えば正しい

裁判官「検察官が読んだ起訴状に、事実と違うところはありますか?」

被告人「違うと言えば全部違うんですけど、正しいと言えば正しい」

『バカ裁判傍聴記』(著:阿曽山大噴火/飛鳥新社)

これはどっち? 洋菓子でもあるし、和菓子でもあるモンブラン大福状態。

被告人の味方である弁護人も打ち合わせと違うのか、困った表情を浮かべて頭をかいていました。

裁判官「どういうことですか?」

被告人「入ったのは理由があったんですけど、それはあくまでも私の意見であってね」

裁判官「弁護人どうします? 一旦休廷して打ち合わせしますか?」

弁護人「はい」

ここで裁判を止めて、被告人と弁護人が小声で打ち合わせです。そして、約1分後。

裁判官「改めて確認しますが、起訴状に間違いはありますか?」

被告人「言われてるとおりです」

正しいと言えば正しいのほうの意見に固まったようです。