売る気のなさに怒るカスハラ

検察官の冒頭陳述によると、被告人は大学を中退後に配送や鳶職(とびしょく)など職を転々として、犯行当時は無職だったそうです。前科は9犯で、何度も服役を繰り返しているとのこと。

そして犯行当日。被告人は現場のリサイクルショップに入り、店長にテレビの保証期間を確認。店長は、「気になるのであれば新品を購入したほうがいい」と他店を勧めたところ、被告人が激高。

店長は、怒る被告人から逃げるようにバックヤードへ下がり「それ以上は入らないで下さい」と言ったのに、被告人が中に入って来たので警察に通報した、というのが事件の流れです。店長と客がケンカになって、店の奥まで入ったという、なかなか珍しいタイプの建造物侵入の事件です。

取り調べに対して店長は、

「男は5千円のテレビを見て、『映るの? 保証期間は?』と訊いてきました。動作確認をして1カ月保証と伝えると、『1カ月で壊れたら困る』と言ってたので、私は『ヤマダデンキやドンキに行けば、同じ大きさのテレビが2万円台で売ってますよ』と答えたが、男は急に『商売する気があるのか!』と怒り出した」

と述べているそうです。被告人は、商売っ気のない店長の接客に腹が立っていたようです。

<『バカ裁判傍聴記』より、イラストも阿曽山大噴火が制作>

商売っ気あり過ぎてしつこいならまだしも、売る気がなくて怒るとは。