自分で自分を追い込んでるだけのような
検察官「さっき、弁護人の質問に東京は出発点だと答えてましたよね。家があったのは九州じゃないんですか?」
被告人「大阪刑務所に入ってる時から、盗みはもうやめようと思ってました。それで、出所後は九州でおとなしく暮らしてました。でも、お金がなくなって……。それで最後にやるなら東京で、と。どうせやるなら東京でという気持ちが消せなかったんです。
東京で盗みをやるのは10年ぶりですよ。広島、大阪、京都ではやりましたけど。やっぱり、東京はリレー捜査があるんで避けてました」
リレー捜査は、東京だけじゃなく他県でもやってそうですけどね。被告人の話を聞いても、東京の何が出発点なのかさっぱり分かりませんが、最初に盗みをやったのが東京だったんでしょうか。
検察官「なんで人嫌いなんですか?」
被告人「親の都合で、私は小学校中学校を出ていません。そこに原因があるのかな、と」
義務教育は受けずに、独学でドロボーの知識をパンパンに詰め込んで30年生きてきた男性の話は、なかなか凄いものがありますね。
検察官「働いてお金を稼ごうとは思わないんですか?」
被告人「30年のドロボー生活でおかしくなってるんでしょう。今度出所したら生活保護を受けて、リハビリしながら仕事を探したいと思います」
検察官「じゃあ今回出所した時に、生活保護を受給しようとは動かなかったんですか?」
被告人「20歳の時に免許証を落として勝手にお金借りられて、ブラックリストに載ってるんで、生活保護は受けられません」
何のブラックリストなんですかね。盗みしか生きる方法はないんだと、自分で自分を追い込んでるだけのような気もします。