<天下一の補佐役>豊臣秀長の目線で歴史をダイナミックに描く、夢と希望の下克上サクセスストーリー・大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK総合、日曜午後8時ほか)。ストーリーが展開していく中、戦国時代の武将や社会について、あらためて関心が集まっています。一方、歴史研究者で東大史料編纂所教授・本郷和人先生がドラマをもとに深く解説するのが本連載。今回は「上洛」について。この連載を読めばドラマ本編がさらに楽しくなること間違いなし!
「上洛」とはなにか
ドラマにて、明智光秀から足利義昭を奉じて上洛するよう要請を受けた織田信長。
浅井長政に妹・お市の方を嫁がせて同盟を結ぶと、妨げとなる六角氏や三好三人衆を打ち破り、そのまま義昭を第十五代将軍の座に据えることに成功しました。
ところで「上洛」とは何か、試みにAIに聞いてみました。すると次のように出てきました。
上洛とは京都へ上ることだが、戦国時代では、「天下に関わる政治の中心へ進出すること」という意味合いが強くなる。戦国大名が上洛を志す主な目的は3つです。
(1) 将軍を擁立・支配するため。戦国大名は、将軍を助けるという名目のもと、実際は将軍をコントロールすることで、自分の権威を全国に示そうとした。
(2) 全国支配(天下統一)への足がかり。京都を押さえることは、「自分こそが日本の中心的存在だ」と示す行為だった。つまり上洛は、天下統一への第一歩と考えられていました。
(3) 朝廷との関係強化。京都には朝廷がある。官位をもらう、正当性(権威)を得る。それによって戦国大名は、支配の正当性を強化しました。
