のびのび育ったりん

<りんは明治維新の直前、栃木県・那須地域の家老の家に生まれた。りんがものごころつくころには一家は帰農。りんは、天真爛漫に育つ。やがて村でのコレラ感染拡大などを経験し…>

りんは、まっすぐでのびのびと育ってきた子です。直美に対してはとてもおせっかいを焼きます。台本を読んでいても、感情の揺れ動きが激しくて、喜怒哀楽の感情をしっかりと持っている子だと感じました。実際にお芝居をする時も、相手役の方から受け取るものをすごく繊細に感じながら演技をしています。

りんは、第1週である出来事が起きて、自分が何もできなかったという無力感を経験する。困っている人に手を差し伸べられなかったことが、その後、りんが看護婦を目指す上でキーになっていきます。

<上京したりんは、上坂樹里さん演じる直美と出会い、看護婦を目指すことに。愛情豊かな環境でまっすぐ育ったりんと違い、教会の前に捨てられていた直美は生きることに貪欲で、信じるものは自分の力と運だけ。まったく異なる2人がバディになり、看護婦という職業を確立していく>

りんと直美は、よくバディになれたなと思うくらい何もかも違っている。生まれや育ちでいろいろなことが決まっていた時代だからこそ、お互いに自分のいる場所の価値観や景色しか知らない。

最初は自分が正しいと思ってぶつかり合うこともあります。ですが、お互いの大切にしているものや、なぜそんなふうに考えるのかを理解し合っていきます。寄り添いすぎず、時には遠くから見守り合うこともある。2人の関係性はすごく独特で、やり取りのかみ合わなさは第三者から見たら面白く映る瞬間もたくさんあると思います。

バディものは、どちらかが太陽みたいな性格で、もう1人が月のようなタイプに例えられることが多いと思いますが、りんと直美は、お互いが月にも太陽にもなりながら支え合います。決まった役割や立ち位置がないからこそ、お互いのいろんな感情を出し合っていく。

最初は2人の凸凹が合うのかもわかりませんでしたが、2人で共に成長するなかで世界が広がっていく、そういう関係性だと感じました。