「なかなかはみ出ることが許されない今の時代に、自由にやっていいよという庭を用意していただけたので、僕も画面からはみ出すようなあの奔放さを参考にさせてもらって演じています」

『あんぱん』の次郎を応援してくださっていた方がこのドラマの日暮を観ると、もしかしたら驚かれるかもしれません。本当に思いきり感情を丸裸にしてワーワー言ってますから。

でも、ドラマ『傷だらけの天使』みたいな作品だと思っていただければ大丈夫じゃないかなと思います。あのショーケン(萩原健一)さんが演じるドラマの痛快さに、当時みんな憧れたと思うんですけど。なかなかはみ出ることが許されない今の時代に、自由にやっていいよという庭を用意していただけたので、僕も画面からはみ出すようなあの奔放さを参考にさせてもらって演じています。

もちろんショーケンさんと同じとは言えないでしょうが(笑)、日暮を観て爽快で気持ちいいなと思ってもらえたらうれしいなと。何しろ、誰もが言いたいことを呑み込んでいる世の中で、日暮は言いたいことを言っていますからね。

おまけに日暮はヘボいですから、アクションシーンもありますけど、全然カッコよくないんです。ピストルの持ち方なんてもうひどいもの。

かといって、バディの月白がカッコいいかといえば、そうでもなくて。二人ともダメっていうところがこのドラマの面白いところで、「人間はダメでいいんだ」っていうことも伝えてくれる。

それは実は、僕自身がずっと伝えたいと思っていることでもあるんです。だから、表現者として持っているポリシーも反映できる役でした。