誰もが詐欺被害に巻き込まれる怖い時代
馬鹿にされることを承知で書いてしまうが、私は今に至るまで、「同行二人」を夫と妻がお互いを思いやり、誠実に生きることだと思っていた。それは、押し売りの「女房に恥ずかしい」という言葉からの発想だった。
最近、ふとその言葉を思い出し、あちこち調べたら「弘法大師(空海)が共に歩むので、一人ではなく導いてくれる。弘法大師が共にいるから、正しい行いをしなさい」という意味だとわかった。四国遍路などの巡礼者が、巡礼装束の白衣や笠や杖に「同行二人」と書いていることすら、私は知らなかった。
友人たちは知っているのか?と思いメールでたずねた。すると、その友人がまた他の人に聞き、30代から80代の11人が回答をしてくれた。
正確に答えられたのは3人だけ。「自分とあと2人と行くという意味」と答えた人が6人。旅行好きな人は「旅行をするなら3人が良いという意味」、刑事ドラマが好きな人は「任意同行をするのが二人いるという意味」と答えた。メールで読み方も聞いたら、意味を間違えた人たちは、「どうぎょうににん」を「どうこうふたり」と読んでいた。
少ない人数の調査は別にして、今の時代に自宅のインターフォンのそばに「同行二人」と書いた紙を貼っておいても、詐欺をする人が己の行いを反省して帰ることはないと思っている。
細心の注意を払わないと、誰もが詐欺被害に巻き込まれる怖い時代なのだ。
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