準備は一切妥協せず
今回、幅広い世代に人気のコミック『SAKAMOTO DAYS』の実写版映画で、僕は目黒蓮さん演じる最強の殺し屋・坂本太郎の相棒・朝倉シン役に挑戦しています。シンは、仲間思いで優しい性格でありながら人の心を読むエスパーの能力を持ち、誰よりも坂本さんのことが大好きで大尊敬しているキャラクターです。
初めて目黒さんにお会いした時に、「この作品はシンと坂本の信頼関係が大事だから、信頼してもらえるように頑張ります」と言ってくださって。作品を良くしたいという一心で向き合っている姿、そしてその時の目が熱すぎて、「目黒さんについていこう!」と瞬間的に思いました。
本格的なアクションは初めてだったので、クランクインまで一切妥協せず、できる準備はすべてやりました。原作ファンの方の抱く、それぞれのキャラクターへの思いの強さを考えると、役者が背負うプレッシャーも桁違いに大きい。
だからこそ、「よし、大丈夫だ」と腹を括れるまで努力したつもりですし、スタントなしでのアクションも、最後は恐怖が消えました。
福田(雄一)監督は、ビジュアル面でのこだわりがものすごくて、特殊メイクによって〈ふくよかな坂本〉になった目黒さんは、本作の見どころの一つですね。
僕も、カツラの髪の毛一本にいたるまで、「もう少し濃い色がいい」「これじゃない。もっと束感を出して」と何度も監督からダメ出しがありました。
今作では、僕が大好きなキャラクターを小手伸也さんが演じています。撮影現場で激しいアクションシーンを演じる先輩俳優の小手さんを見て、なんであんなに動けるの!? いやほんとに役者ってすごいな……と、改めて背筋が伸びました。
今回の撮影では、アクション練習をしている時期に、この夏に公開される別の映画『ブルーロック』の撮影のためのサッカー練習も重なって。大変でしたが、これが俳優の醍醐味。僕自身と、ふたつの役、合わせて3人の人生を一度に生きられるんですから!