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何かうまくいかないことが起こったとき、「私がこんな性格だから…」と悩んでいませんか。「うまくいかない原因は、その人の性格に起因しないことも多く、性格について理解すれば不要に悩まなくなります」そう語るのはパーソナリティ心理学、発達心理学を専門とする心理学者・小塩真司さんです。今回は小塩さんの著書『人生が生きやすくなる「性格」の話 ─自分を知って幸福になる方法』より一部を抜粋し、「生きやすくなるための性格との付き合い方」をご紹介します。

生まれた順番によって性格は変わる?

その人の育った環境や、いまいる環境で性格がつくられるというのは、誰もが考えることです。属性によって性格に傾向が出てくることが予想できるため、これまで多くの研究が行われてきました。 

望ましい性格を形成させるような養育環境がどのようなものであるか、その中身を知れば、その環境を再現することで子どもに望ましい性格を与えることができるだろうと考えるのは自然なことです。

例えば、きょうだいの順番によって性格に傾向が出てくるのかどうか。長子、中間子、末子では違いが出てくるのか。巷では「長男長女は几帳面でまじめな性格に育ちやすい」とか、「末っ子は自由奔放で要領がいい」などと形容されることはよくあります。

きょうだいの順番によってどういう性格の傾向が出てくるかという研究はたくさんありますが、違いがあるのだとする研究結果と、違いはないとする研究結果の両方が報告されています。