生まれる順番で影響が出てくる要素も

ただし、きょうだいの順番で影響が出てくる要素もあります。それは知能の面です。

例えば、長子が最も知能指数が高く、下の子になっていくほどほんの少しですが低くなっていくことが知られています。

(写真提供:Photo AC)

なぜそうなるかというと、下の子になるほど家庭内の資源配分が少なくなっていくからです。資源とは教育にかけるお金という意味でもありますし、親が手をかける時間という意味でもあります。

長子の場合は、親は最初の子ですから何かにつけ手厚く世話をしますが、第二子、第三子となるにつれてかけられるお金も少なくなり、親としてじっくり子どもと向き合う時間も少なくなるものです。

知能は、資源の投入具合によって明らかに差が生じることがわかっていますから、長子が最も資源を投入されるために、上の子ほど知能指数が高い傾向を示すようになるのです。

ただし、明らかに違いが出るのは4人目、5人目以降で、3人目までは長子に比べて若干下がりはしますが、それほど大きな差が生じるわけではないという研究結果もありますし、別の研究ではきょうだい順の知能に対する影響はきわめて小さく、ほとんど影響はないと結論づけている研究もあります。「長子だから知能が高い」と断定することは避けたほうがよいでしょう。