一人っ子か、きょうだいがいるかどうかで違いが出るか
では、一人っ子か、きょうだいがいるかで性格に傾向が出てくることはあるのでしょうか? これも明確な法則はこうだと断定することはできません。
きょうだいがいるケースでも、第一子の誕生から6年後とか10年後、15年後に第二子が生まれるケースもあります。その間、最初に生まれた子はずっと一人っ子として育ちますし、2番目に生まれた子も上の子は生まれたときにはもうほとんど大人で、自身は一人っ子のようにして育つはずですから、その期間の影響はどう考えるのか、ということが問題になります。
これについて調べるためには、年子で第二子が生まれた場合、3歳差のきょうだいがいる場合というふうに、きょうだい同士の間隔を詳細に規定して研究し、分析する必要があります。
そうした研究を十分に進めていくには非常に多くの人々に調査を行っていくことが必要になりますし、実際にはなかなか難しいことでもあります。
これらのことから結論としていえるのは、目の前にいる人が長子だからとか、末子だからとか、あるいは一人っ子だから性格がこうなると断言できるほどの明確な影響力はないということです。
「あの人は一人っ子で育っているからわがままだ」というのは根拠のない、単なるイメージにすぎません。勝手なイメージを抱くことによって、その人との人間関係によるストレスをいくらか緩和できるかもしれませんが、相手に不合理なレッテル貼りと受け取られる危険性もあります。
やはり人のなんらかの属性と性格との関係性を安易に結びつけるのは問題がありそうです。
※本稿は、『人生が生きやすくなる「性格」の話 ─自分を知って幸福になる方法』(清流出版)の一部を再編集したものです。
『人生が生きやすくなる「性格」の話 ─自分を知って幸福になる方法』(著:小塩真司/清流出版)
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