夏樹 そんな経緯があったんですね。そもそも骨粗しょう症とは、どんな疾患なのでしょう?
伊藤 骨は外側にある硬い《皮質骨》と、内側のスポンジのような《海綿骨》でできています。この海綿骨がスカスカになるのが骨粗しょう症です。
夏樹 高齢の女性に多い印象がありますね。
伊藤 そうなんです。50代以降の女性の4人に1人がなると言われている骨粗しょう症には、女性ホルモンのエストロゲンが大きくかかわっています。
骨は常に「作る」「壊す」を繰り返しながら、新陳代謝をしているんです。《破骨(はこつ)細胞》が古い骨を壊し、《骨芽(こつが)細胞》が新しい骨を作るというバランスをとっているのがエストロゲン。
閉経後に女性ホルモンの分泌量が減ると、新しく作られる骨より破壊される骨のほうが多くなり、骨密度が低下してしまうのです。
夏樹 私は40代で一度、骨密度検査を受けています。そのときに20代の数値だと言われ、骨には自信を持っていたんですね。5年前、骨折した際に測定したら数値は平均的だったのですが、念のため半年に一度、骨密度を上げる注射を打っています。
伊藤 素晴らしい! 骨密度は検査で簡単に測定できるので、リスク予防のためにも、自身の骨の状態を知っておくことが大切です。検査は、整形外科や人間ドック、自治体の保健所などで受けられます。
保険適用と自費診療がありますが、自費でも3000~5000円くらいなので、閉経後は年に一度のペースで測定することがおすすめです。
検査には骨に超音波を当てる方法、両手のX線撮影をする方法、腰椎と大腿骨の骨密度を測る方法などがあり、痛みもなく、その日のうちに結果がわかりますよ。