そのときはまだ余裕があって、「ドラマの設定と同じように温泉に浸かったら治るかも」などと冗談を言いながら車を走らせていたのです。

ところが5kmほど進んだあたりで鼻血は大量に出てくるわ、目は腫れてくるわで運転どころではなくなって。しかも代わってもらおうにも、2人とも運転できないので頼めないんですよ。(笑)

結局コンビニに車を停めて救急車を呼び、近くの病院で手当てを受けることになりました。頬を5針縫ってCTスキャンを撮ったところ、顔の骨が3ヵ所折れていることが判明。「東京の病院に紹介状を書くのでそちらで手術を」と言われ、2時間ほどで診察は終了しました。

治療を終えて「2人とも待ちくたびれているだろうな」と廊下に出たら、そこには誰もいない。あれっと思っていたら本人たちから電話がかかってきて、「いま電車に乗りました。ギリギリ終電で東京に帰れます!」とのこと。

どうも救急車に乗る際、僕が「今日はここで解散だな。帰っていいよ」と言ったみたいなんです(笑)。入院施設はなかったし、病院も「本日はもう終わりです」という雰囲気を醸し出していたので、これは1人で車を運転して帰るしかないと腹をくくりました。