脚本家・小説家として数々のヒット作を世に送り出してきたほか、女性初となる日本相撲協会横綱審議委員を務めるなど多方面で活躍した内館牧子さんが、2025年12月に逝去されました。享年77。30年以上の長きにわたって親交のあったノンフィクション作家の吉永みち子さんが、思い出の日々を語ります(構成:篠藤ゆり)
イタズラをし合える相手はそういない
内館さんは60歳の時、急性の動脈疾患と心臓病で意識不明になり、盛岡の病院に長期間入院していたことがありました。心配で仕方なかったけれど、姿を見てショックを受けるのが嫌でお見舞いに行けなくてね。
すると、だいぶたってから内館さんから手紙が届いたの。字が歪んでギザギザでよく読めなかったから、内容はほとんどわからなかったけど、リハビリして字が書けるようになったことを知らせてくれたんだろうと思ったらうれしくて、涙が出ちゃった。
快復後すぐに、次々と小説を発表してヒットを飛ばすんだから、さすがだよね。また一緒にプロレスにも行けるようになったし、海外に行ったりもして。病気後のほうが、より関係は密になっていたかもしれない。