がんの治療成績
厳密な意味で「完全に治った」と言い切るのは難しいが、医学の進歩により、がんは「治せる」ようになってきている。
いくつもの指標があるのだが、生存率もそのひとつだ。がんの部位やステージによって大きな違いがあるけれど、当然のことながら、早いステージほど生存率の高いことがわかっている。
5年後の相対生存率(がんでない同じ年齢・性別の人と比較した生存率)の年次変化を見ると、前立腺がんのように著しく向上しているものもあれば、胃がんや結腸がん、子宮頸がんのようにほぼ横ばいのものもある。
このように臓器により違いがあるけれど、どのがんでもおおむね右肩あがりだし、すべてのがんの統計としても右肩あがりである。
国立がん研究センターが「院内がん登録2012年10年生存率集計」を2025年に発表した。「院内」とあるが、国立がん研究センターの病院だけでなく、全国のがん診療連携拠点病院等から収集した情報を集計したものである。
2012年にがんの診断治療をおこなった361施設、54万3081症例の統計なので、母数が大きくて偏りも比較的少ない非常に信頼性の高いものだ。
がん治療が進歩したからこそだが、がんの種類やステージによっては5年以上のフォローアップも必要になってきている。なので、10年生存率という指標も報告されている。