亡き兄がくれた手紙
私は今でも、兄が生前書いてくれた手紙を肌身離さず持ち歩いています。以前は仕事でステージに立つときはお守りを胸元に忍ばせていたのですが、厚みが気になっていました。そんなことを母に話したら、母が「じゃあ兄に書かせる」と言ってくれて。
母が「お守りにするから、妹に何か書いて」と兄に伝えたら、「いっぱい声が出ますように」「笑顔も忘れないでね」と書いてくれたんです。それ以来、私がテレビ番組に出たり、コンサートに出たりするたびに、兄は私に手紙を書くことを楽しみにしてくれるようになりました。兄は学習能力は小学生程度でしたが、頑張って漢字も書いてくれて、日付と自分の名前を添えて、まるで表彰状のように渡してくれていたんです。
もうボロボロになっていますが、折りたたんで着物の胸元に入れ、本番前には必ず手を当てます。