観ていると妙な快感物質が溢れてくる

さて、この番組では何年も正解者が出ていないため、積み増しされた賞金は100億円。その莫大な賞金獲得を目指し、選りすぐりの6人の回答者が推理を展開する…というのがこの映画の大枠。だが、とにかく展開が早く登場人物が多いので、はなから「ついていけない感」に頭は真っ白。なのになぜか目が離せない!

番組アシスタントのモンテレオーネ怜華がまた軽薄この上なく、しかも美人なので、これも目が離せない。番組が進行していく中、カメラに映らない場所で樺山は怜華に「このクズ! どうにもならないからいまだにアイドルやってんだろ?」などと、パワハラ・モラハラ発言を連発。「顔のきれいな女=バカ」と決めつける、時代錯誤な樺山のマッチョイズムにまたもドン引き!!

しかし、最近のコンプライアンス全盛の世の中で絶滅種である「脂ぎったオッサン」そのものの発言は、観ていると妙な快感物質が脳に溢れてくる。

すなわち毒にあてられ、そして私たちは映画の中に引きずり込まれていく。「なんかやばい」と思うのに、観るのをやめられず、気が付くとこの映画の虜になっているのである。

この言葉にしがたい「毒気」、「本来観てはいけないもの」、「悪いものなのに観たい、観てしまう」…。これは、まさに「映画」そのものということではないだろうか?