(撮影:西尾豊司〈Rongress Inc.〉/画像提供:『育つ、育てる。対話力 話し下手が強みになるニクヨ式会話術』KADOKAWA)

なぜなら全ての「職責」「役割」というのは自分のためだけでなく、人のためにあるものだからです。つまり「いい人」「素敵な人」に思われるための承認欲求に血道をあげるのはよくないと思いますが、与えられた「職責」や「役割」についての承認欲求にはこだわってもよいのではないかと考えます。

たとえば「XX会社の営業部の社員」としての仕事を、役割の一つとして選んだのであれば、その仕事の役割を考え、自分の中の「もう一人の自分」と対話しながら、仕事をしてみます。

それについて他人から評価されたらうれしいですよね。「役に立っている」「役割を果たせている」という実感がわき、幸せな気持ちになります。この場合は、「仕事」の役割についての評価ですから、対話相手は仕事の関係者に限定されることになります。

逆に、自分の仕事に対して批判された場合、それは「役割に対する理解度が低い」と考えることができます。その場合は、自分の特性を踏まえて、どうすればいい役割を果たせるかを考えればよいのです。

批判されても「あなた自身」が否定されたのではなく「あなたの役割に対する理解度」が批判されただけなのです。そう切り分けて、修正が必要な場合は役割を微調整していくだけです。