「だって、そうでしょう」
ソニックは淡々と続ける。
「いくらオープンワールドといっても、二人が最初の国に選んだ二つは難易度が高すぎッスよ。ダルマ山は火の対策をしないといけないから初期の木の装備ではそもそも燃えてしまって防御力もないし、ツチノコの町までの砂嵐を初期ステで突破するのはよほどの根気がないと出来ない。二人とも、特別な理由があるとしか考えられない」
「理由、だって?」
青峰が干上がった頭でどうにか問うと、ソニックは頷いた。
「ツチノコの町の部族長は女性で、赤毛が特徴です。赤い髪。ミクニさんの特徴に一致します」
ミクニがサッと自分の髪に手をやった。
「ダルマ族の特徴は言うまでもなくそのふくよかな体型、特にお腹です。これはモリシーさんの特徴に一致する。ミクニさんは、ダルマ族の体型を『キュート』と表現していましたよね」
――その発言を、引き出したかったのか。
そのために、随分迂遠な推理を披露したものだ。
