ゲームが趣味の会社員・青峰のもとに、大学時代の友人・大村茜から結婚式の招待状が届く。しかし彼女の結婚式当日、青峰にはどうしても外せない予定があった。
それは、新作ゲーム「メグルの伝承」をプレイした仲間たちとのオフ会で――。
気鋭のミステリー作家・阿津川辰海さんによる、ゲーム愛たっぷりの一編!

 

「はぁ!?」

 青峰の喉から大声が出た。自分でも意識しないうちに立ち上がっていた。

 ミクニとモリシーはあからさまに動揺してきょろきょろ視線を動かしているし、ソニックは告発に夢中で青峰を気にしてさえいない。青峰のリアクションは浮いていた。

 ハッキリ言って、青峰が重い体に鞭打ってまで今日のオフ会に来たのは、ミクニに会うためだった。己の下心を認めたくはないが、それは間違いない。

 ――本当に、ソニックの言った通りなら、俺は、一体……。

 青峰は茫然自失となっていた。