4年後、赤い月の輪が…

赤かった月の輪は白くなっていた(写真提供:米田一彦)

上の写真では、同じクマの月の輪が4年後には白くなっていた。2018年当時は何か外的な作用で赤くなったようだ。子グマを伴っていたことから、授乳の際に乳成分が毛に影響を与えたことで、犬猫でもある「よだれ焼け」だったように思う。

2018年に、この画像を私の研究所のホームページに掲載していたものだから、その後、2024年5月に秋田県鹿角市で発生したクマによる死亡・食害事故の際に、この地方にはツキノワグマとヒグマとのハイブリッド種が繁殖しているという報道が多発した。

そんなデマ情報を前提に取材依頼が来るので、私は取材拒否を続けた。

私はヒグマも電波追跡したことがあるが、ツキノワグマとヒグマでは体型が異なる。ヒグマは体長2〜3メートルでツキノワグマよりもかなり大きく、明確に判別がつく。したがって、当地の赤毛グマは純正のツキノワグマだ。

メスグマは25歳ぐらいまで出産するのだが、20歳を超えると毛の赤みが強くなる。ばさばさで体が痩せて筋張るから見るからに老グマとなるが、出産するのである。

老齢のメスグマ。鼻の先に子グマがいる(写真提供:米田一彦)

※本稿は、『家に帰ったらクマがいた』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

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家に帰ったらクマがいた』(著:米田一彦/PHP研究所)

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