体のバランスを保ち、歩行の安定をサポートしてくれるステッキ。年齢とともに足腰の筋力が弱まってきたり、膝や腰に不調を抱えるシニアには欠かせないアイテムといえるだろう。
しかしそのイメージが強いためか、「最初は、抵抗感のある人も多いのです。ご家族からプレゼントされても、『年寄り扱いしないで!』と反発してしまったり。いわば、初めて電車で席を譲られた時のようなショックがあるようですね」。
とはいえ実際に使ってみれば、歩行の不安はぐっと軽くなる。私もケガでしばらく入院して下半身の筋力が落ちてしまった時、ステッキを使えばリハビリの散歩が無理なく行えたことを思い出す。
またおしゃれなステッキは、「お友だちから褒められて、次は違う色が欲しくなったり、バッグや傘を選ぶように揃えていく方も多いです」。
そうした品揃えの豊富さはもちろん、専門店では実際に見て触れて、「自分の体や使い方」に合わせてステッキを選べるというメリットも大きいだろう。
まずステッキの長さ。大まかには「身長の半分の長さ+2~3cm」を参考に決める。私ならば152cm÷2+2~3cmで78~79cmだが、さらに瀬川さんは私に計測用のステッキを持たせて微調整。
「持った側の足先の20cm前にステッキの先を置いて、肘が30~40度の自然な角度に曲がったあたりが、ちょうどいい長さになります」と教えてくれた。