働く女性の姿
当時は賃金をもらって働く女性は珍しく、女性は誰かの妻になることが当たり前の時代だった。
娘を連れて婚家を逃げ出したりんは、東京に来たものの、職探しは難航する。
「江戸時代にも働く女性はたくさんいました。ただ、それはあくまで家業に勤しんでいたということ。江戸期までの女性に期待されていたのは、家業に従事するいい嫁であること。明治時代になると、助産婦や学校の教師などの職業に就いて働く女性が増え始めます。直美が働いていたようなマッチ工場や有名な富岡製糸場もありましたが、女性が仕事をして食べていくのは難しかった」と説明する。
劇中では、捨松が米国での看護婦の月給を30円と言ったが、「当時の日本で女性が働いてもとてもそんなお金はもらえません。りんは、離婚している上に父親も失くしているから余計に厳しい。当時、再婚は珍しくなかったので、りんも再婚は可能だったと思います」と語る。