バスケットボールとバレーボールは…

一方で、バスケットボールとバレーボールはやや事情が異なります。これらの競技でも4~6月生まれが多い傾向はあるものの、野球やサッカーほどはっきりしていませんでした。また、長期的に見ると、野球やサッカーでは生まれ月による差が徐々に縮まってきており、バレーボールでも同じような傾向が見られました。

なぜこのような違いが生じるのでしょうか。研究者たちは、少子化によって競争が弱まったことや、スポーツの人気の変化が背景にあるのではないかと指摘しています。

『「早生まれ」は損なのか-生まれ月格差の経済学』(著:山口慎太郎/中央公論新社)

子どもの数が減れば、学年で年下だからといって埋もれてしまうリスクが小さくなります。また、野球の人気が落ちてきたことも、選抜の厳しさを和らげ、生まれ月の差を縮めた可能性があります。

このように、日本のプロスポーツ界では確かに生まれ月の偏りが見られますが、その大きさや持続のしかたは競技によって異なり、時代とともに変化していることがわかります。