海外での調査結果

では、海外ではどうでしょうか。

オーストラリアのコブリーらの研究チームは、多数の国やスポーツのデータを集めて、生まれ月の違いがどのように表れているかを総合的に調べました(2)。これは「メタ分析」と呼ばれる方法で、これまでに発表された複数の研究をまとめて統計的に整理したものです。その対象には、サッカーやアイスホッケー、ラグビー、水泳、陸上競技など幅広いスポーツが含まれていました。

(写真提供:Photo AC)

結果はきわめて明快でした。多くの国、多くの競技において、学年の中で年上にあたる生まれ月の選手が、プロやトップレベルに進む割合が高かったのです。特にサッカーやアイスホッケーなど人気が高く競争の激しいスポーツほど、この傾向は強く現れました。

たとえばアイスホッケーの強豪国カナダでは、1月から3月生まれの選手が過剰に多く、年末生まれの選手は大幅に少なくなるというはっきりした偏りが報告されています。

(2)Cobley, S., Baker, J., Wattie, N., & McKenna, J. (2009) “Annual Age-Grouping and Athlete Development: A Meta-Analytical Review of Relative Age Effects in Sport.” Sports Medicine.