競争の激しいスポーツほど
こうした違いの背景には、子どものころの体格や体力の差があります。同学年で年上の子どもは背が高く力も強いため、選抜や試合で有利になりやすく、指導者の目にとまる機会も増えます。
その結果、より良いチームで練習したり、出場機会を多く得たりする好循環につながります。逆に年下の子どもは不利な立場に置かれ、途中でスポーツをやめてしまうことも多いのです。
コブリーらの研究は、こうした生まれ月効果が「日本だけの現象ではなく、国際的に広く見られる」ことを示しました。
そして特に競争の激しいスポーツほど、その影響が強くなるという共通点も明らかにしました。
※本稿は、『「早生まれ」は損なのか―生まれ月格差の経済学』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。
『「早生まれ」は損なのか-生まれ月格差の経済学』(著:山口慎太郎/中央公論新社)
生まれ月による差は大人になってからも続く――。
差がなぜ起こるのか、格差是正の方法はないのか、今現在の教育環境でできることは何なのか?
ベストセラー『「家族の幸せ」の経済学』著者が考える、未来の才能を潰さないための提言も含む1冊。




