ヨメの介護にバリエーション
阿川 実の息子である彼らがそうやって分担を引き受けて、お風呂の介助だとか、トイレの失敗の始末だとか、まあよくやってくれたと思う。きょうだいたちの奥さんはそれぞれだった。ローテーションにひとりでは加わらない人もいたしね。
伊藤 へええ、そうですか。だけど、いつからそうなったんだろう。結婚相手の親の介護を嫁はしない。ヨメということば、そもそも私大嫌いなんですけど仕方なく使いました。
阿川 息子であっても自分の親は自分で看る。ただ、嫁の親のことを亭主がやるかどうか、そこは知らない。けど、たしかに夫が妻に「お前に全部任せるよ」なんて時代じゃなくなったことは、ほんとに素晴らしい時代になったと思う。
伊藤 素晴らしいですよ。
阿川 私が結婚したときは、連れ合いのお母さんは亡くなっててお父さんは施設に入ってたから、そういう経験はしていないけど。お嫁さんがすべて背負わせられていた時代に嫁にならなくてよかったわぁ。