老化による体の弱体化を軽減する働きが

S1PCが脂肪組織に取り込まれると、脂肪組織内にある代謝を制御する「LKB1」という酵素が活性化。LKB1が働くためには「STRAD」「MO25」という2つの因子とともに複合体を作ることが必要なのですが、S1PCにはLKB1とSTRADの結合を促す接着剤のような働きがあることがわかりました。

その結合によってLKB1が活性化、サーチュインの代表格「SIRT1」をリン酸化という働きによって活性化します。SIRT1は脂肪細胞中の老化・寿命制御の酵素である「NAMPT(eNAMPT)」に働きかけ、それによってeNAMPTを含む「細胞外小胞(eNAMPT-EV)」が血液中へ分泌され、脳の視床下部へ直接届けられます。

すると「NAD+」の合成が高まります。視床下部のNAD+が増えて機能が高まると、脳から骨格筋へ向かう交感神経の活動が活発になり、その指令を受けとった筋肉は増強。それにより加齢による筋力の低下が改善され、老化度スコアが軽減することがマウス実験にて確認されました。

湧永製薬では、病気を寄せ付けない健康な体づくりを目指し、熟成ニンニク抽出液を「基礎薬」として捉え健康維持に対しての有用性を研究してきました。その中で、今回の発表は基礎薬としてのエビデンスを得ることとなりました。

「健康の土台を作ることを証明し、老化をコントロールできる時代のスタート地点に立った」と湧永寛仁社長は話します。

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今回の研究成果について語る湧永社長