東京大学へのシフトが顕著
京都大学合格者数は、開学当初から好調で、ついに平成22年(2010)には洛南高校と同数の1位となり、平成27年(2015)には単独トップになった。ただ、東京大学と違って学科別に細かく選抜する京都大学にあって、入りやすいといわれる医学部保健学科に20名の合格者を出したことから、ランキングを上げるために誘導したのではないかという批判もあった。
しかし、その後は、東京大学へのシフトが顕著で、2022年には79名で第5位だった。2023年は50名ほどで、2026年度入試では、東京大学75名、京都大学31名であった。
歴史が浅いので有名人は少ないが、東大出身のNHKアナウンサー網秀一郎、政界では、田野瀬太道(衆議院議員)、丸山穂高(元衆議院議員)、佐藤啓(参議院議員)などを輩出している。
※本稿は、『日本の名門高校 - あの伝統校から注目の新勢力まで -』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。
開成、灘だけじゃない!
地方の隠れた伝統校から躍進する首都圏進学校まで、難関大学へ圧倒的な合格者数を誇る高校の真の実力がこの1冊に。
出典=『日本の名門高校 - あの伝統校から注目の新勢力まで -』(著:八幡和郎/ワニブックス)
八幡和郎
国士舘大学大学院客員教授、歴史家・評論家
1951年、滋賀県大津市に生まれる。東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。北西アジア課長、大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任。在職中にフランスの国立行政学院(ENA)に留学。現在は国士舘大学大学院客員教授を務めるほか、歴史家、評論家として活躍中。著書は160冊を超え、ベストセラー『江戸三〇〇藩 最後の藩主』(光文社新書)のほか、『誤解だらけの韓国史の真実』(清談社)、『安倍さんはなぜリベラルに憎まれたのか』『令和太閤記 寧々の戦国日記』『日本人がコロナ戦争の勝者となる条件』(ワニブックス)など、日本史、西洋史、東洋史から政治、経済、文化など多方面でリベラル・アーツを重視する斬新な視点で話題となる。教育関係では、『フランス式エリート育成法』(中公新書)『47都道府県の名門高校: 藩校・一中・受験校の系譜と人脈』 (平凡社新書 )など。最近では『検証 令和の創価学会』(小学館)がベストセラー。近刊では、『国家の興亡史からわかる現代地政学――西欧の衰退』『地図と閨閥で読み解く 戦国地政学』(いずれもさくら舎)、『誤解だらけの沖縄と領土問題』『誤解だらけの皇位継承の真実(増補改定版)』(いずれも清談社Publico)。