安心して身を預けたい気持ちに
――娘である直美を演じる上坂樹里さんへの思いは?
上坂さんへの思いはたくさんあります。直美が文の看病をしてくれるシーンで、例えば“手を取る”とか“体を支える”というお芝居のとき、上坂さんはすごく優しいんです。
“自分とは違う人間に触る”ということに対しての敬意や注意を感じました。それでいて遠慮せず支えてくれるから不思議なものが両立していて、安心して身を預けたい気持ちになりました。
彼女自身が持っているものが出ているのでしょうけれど、更に彼女が大家直美という看護婦を志す人間としてここまで生きてきた証でもあるのだろうと感じました。
上坂さんとは空き時間は全然関係のない話をしていましたが、撮影が始まると二人ともなるべくフラットでいたいからおしゃべりはしないほうが楽なタイプ。
その空気感も居心地がよく自然な信頼関係が生まれた気がします。
2026年度前期 連続テレビ小説『風、薫る』
【放送予定】3月30日スタート
●毎週月曜~土曜
●総合 午前8時~8時15分
●総合 午後0時45分~1時00分(再)
※土曜は一週間を振り返ります
<毎週月曜~金曜>
●BS・BSプレミアム4K 午前7時30分~7時45分 ほか
【 作 】 吉澤智子
【 原案 】 田中ひかる 『明治のナイチンゲール 大関和物語』
【 音楽 】 野見祐ニ
【 主題歌 】 Mrs. GREEN APPLE 「風と町」
【制作統括】松園武大
【出演】見上愛、上坂樹里、佐野晶哉、小林虎之介、早坂美海、藤原季節、三浦貴大、内田慈、丸山礼、小倉史也/根岸季衣、小林隆、髙嶋政宏、片岡鶴太郎、/多部未華子、原田泰造、水野美紀、坂東彌十郎、北村一輝 ほか
『明治のナイチンゲール 大関和物語』(著:田中ひかる/中央公論新社)
今や看護師は、社会に欠かせない職業である。所定の学校で専門知識や技能を身につけ、国家試験に受かってはじめて就くことのできる専門職であり、人の健康や命を守る尊い職業として、広く認知されている。しかしかつては、「カネのために汚い仕事も厭わず、命まで差し出す賤業」と見なされていた。家老の娘に生まれながら、この「賤業」につき、生涯をかけて「看護婦」の制度化と技能の向上に努めたのが、大関和(ちか)である。和は離婚して二人の子を育てる母親でもあった。和とともに看護婦となり、彼女を支え続けた鈴木雅もまた、二人の子を持つ「寡婦」であった。 これは近代日本において、看護婦という職業の礎を築いた二人のシングルマザーの物語である。




