家でも手軽に薬膳
――薬膳や養生が描かれた作品です。撮影を通して取り入れた食の習慣はありますか?
桜井:薬膳って、高級食材を使うとか、もっとハードルが高いものだと思っていたんです。でも、実際にこの作品に出合って撮影をして、フードコーディネーターの飯島さんの作った薬膳料理をいただいて、「こういったシンプルな料理も薬膳といっていいんだ」という発見がありました。
本編では、さとこが老化を気にして、ニラに黒ごまをかけて炒めるメニューが登場しました。食べたらびっくりするくらいおいしくて、自分でも作るようになりました。いろいろ調べると、ニラは体にいい効能がいくつもあって。ニラにゴマをかけておけば何とかなるかもしれないと思って、撮影が続いて忙しい時に作ります。ごま油で炒めて、ごはんの上に乗っけるだけでも、自分の体に気を使っていると思える。そういう時間は大事だと感じます。
宮沢:僕は旬の食材を意識するようになりました。それまでは、食べたいものを時期関係なく食べていましたが、この作品と出会って、野菜をはじめ、食材はその時期に採れる理由があるから、いちばん適している時期に食べようって自分なりのセンサーが働くようになりました。
作品に登場してはいないんですが、今、農家の方から梅肉エキスを購入して、寝る前にスプーン一杯飲んでいるんです。これを始めてから身体の調子がちょっと良くなった気がしているんですよ。梅肉エキスと一緒に農家の畑で採れた野菜を送ってくれるのでそれが楽しみです。瓶が割れないように、段ボールの隙間に野菜を入れてくださるんですよ。
加賀:うらやましいね。私は80代なのにジャンクなものばかり食べているんです。去年の撮影では、旬のものを食べるとこんなにおいしいんだって、気づきました。年を取ってしまっているけれど、今、勉強中です。

