子育てに寄り添う工夫としての「生徒」の役割
スクールメイツ、スター誕生、吉本、おニャン子クラブ……。彼らの役割は常に「生徒」から始まった。つまりは芸能事務所やテレビ局が「大人」として存在し、芸能人は「生徒」であるという関係のなかにある。
それはテレビに課せられた仕事が、家族団欒であることと、無関係ではないだろう。
家族の中心にあるテレビ。それはまさに、「生徒」である娘や息子の成長を見守るものだった。
師弟制度のような前近代的なシステムから出てきた存在ではなく、彼らがあくまで学校に通う生徒であること。
これは、うまく子どもたちを立身出世させたい専業主婦にとっても、その物語を辿ろうとしてもなかなか辿ることができない子どもたちにとっても、理想の物語そのものだったのではないか。