何でもそろっている現代で、私たちはつい「もっと便利に」「もっと快適に」と、さらに多くを求めてしまいがちです。しかし、ないものを数えるのではなく「すでにあるもの」に目を向けてみると、私たちの暮らしは思っている以上に、多くのもので満たされているのかもしれません。今回は、子ども4人、孫16人のビッグマザーである牧師・ミツコさんの著書『74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろってる』から一部を抜粋し、その清貧かつ豊かな生活をご紹介します。
年金7万円が主な収入。けっこうお金持ちです
今の主な収入は年金です。国民年金と厚生年金、夫の遺族年金を合わせて2カ月に1回約14万円、月にすると約7万円です。
厚生年金は主任牧師をしていたとき、教会が宗教法人になり、加入しました。最後の2年半だけでしたが、少しでも年金の額を増やそうと、がんばって保険料を支払いました。
夫と二人で年金だけで生活していたときは、夫の年金分5万円は生活費としては使っていませんでした。夫は糖尿病を患っていて、私よりも先に亡くなるだろうと思っていたので、自分ひとりの年金で生活できるようになろうと考えていました。
夫は、自分の年金を教会への献金と孫たちのお小遣いにしていましたが、夫の気持ちに任せていました。
牧師の家庭に生まれ育ったので、貧乏は慣れています。父は、家にお金がなくても、「うちよりもっと困っている人に分け与える」と思っていた人でした。
結婚した夫も同じようなタイプ。大学のチャプレンでのお給料も、学生さんたちを食事に連れていき、すべて使ってしまっていました。牧師にはそういう人が多いのです。