自然と笑顔がこぼれるように

<吾郎との出会いは、直美が帝都医大付属病院に勤めていたころ。友人の見舞いに来た吾郎が、差し入れのルールを守らなかったため直美に怒鳴られたのが最初の出会いだ。そこから、団子屋で定期的に会うようになった。看護婦としてはテキパキと働く直美が、吾郎と団子屋で会う時には自然な笑顔を見せる。印象的だったのが、マッチをめぐるエピソードだ。かつてマッチ工場で働いていた直美にとって、マッチにはいい思い出はない。薄給で働いていたうえに、泥棒と疑われ辞めさせられたからだ。だが、吾郎はマッチを「簡単に火がついて魔法みたい」と語り、直美のマッチにまつわる嫌な思いを優しい言葉で上書きしてくれたのだ>

吾郎さんとの結婚翌週の21週の台本をいただいた時、役名が「大家直美」ではなく「小川直美」になっていて、すごく感動してしまって。吾郎さんと家族になるってこういうことだって実感したんです。

スタッフさんと『風、薫る』の男性キャラクターについて話すと、圧倒的にいちばん人気は吾郎さん。劇中ではクセが強い男性キャラクターが揃っているなかで、吾郎さんはストレートに気持ちを伝えてくれる、まっすぐなところが素敵だと感じています。

『風、薫る』場面写真 直美(上坂樹里)と吾郎(甲斐翔真)
(『風、薫る』/(c)NHK)

吾郎さんとのシーンでは、「直美がつい笑ってしまう」ような雰囲気を大切にしています。実際にお芝居をしていても、直美は吾郎さんといると自然と笑顔がこぼれるようになりました。