3種類の認知症

ところで、認知症と一口に言っても、その原因によって主には次の3種類があります。

(1)アルツハイマー型認知症

『孤独脳 脳のSOSに気づき心と体を壊さない30の方法』(著:虫明元/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

認知症の中で最も多い種類です。脳に「アミロイドベータ」という特殊なタンパク質が蓄積し、神経細胞を死滅させて脳、特に記憶を司る海馬が萎縮することで発症します。最近のできごとを忘れる物忘れから始まり、記憶障害が徐々に進行していきます。

(2)血管性認知症

症状が良くなったり悪くなったりするため「まだら認知症」と呼ばれることも。脳血管障害(脳出血、脳梗塞など)により、神経細胞が死滅して発症します。記憶障害よりも、意欲低下や情緒不安定といった症状が多く出ることもあります。

(3)レビー小体型認知症

脳に「レビー小体」というタンパク質が脳の神経細胞に蓄積し、神経細胞を死滅させることで発症します。視覚を司っている後頭葉に病変が出るため、視覚的にものごとをとらえることが困難になったり、幻視が出たりします。

そのほか、手の震え、筋肉のこわばりなどパーキンソン症に似た症状が出る、日によって症状に変動があるなどの特徴があります。