そんなときに、「お笑いに挑戦してみたら?」とすすめてくれたのが現在の妻です。妻とは司法修習生時代に出会って交際していたのですが、あまりに僕がお笑いを熱く語るので、「そんなに好きなら一度やってみたらいいじゃない」と。

なるほどと思い養成所を調べたところ、ワタナベエンターテインメントが運営するコメディスクールに、土曜日に開かれる社会人コースがあるのを見つけて。これなら通えると思ったんです。

結婚したのは29歳のとき。16年の3月に結婚式を挙げ、4月に養成所に入学しました。

妻はイギリスの小学校とアメリカの中学校に通い、中学の終わりに日本に帰って来た帰国子女。東京大学を卒業して弁護士になった、いわゆるスーパーエリートです。

最初は「東大生と話すのは初めてやけど、怖いんかな?」と身構えていたのですが、話してみたら抜けてるところがいっぱいある、経歴とのギャップが面白い人で(笑)。お笑いが大好きという共通点もあり、僕のよき理解者になってくれました。

養成所はめちゃめちゃ楽しかったです。まさに青春という感じで、本当に行ってよかったと思いました。――ただ、やっぱりお笑いの世界は甘くなかった。養成所を出たあと同期とコンビを組み、弁護士業と両立しながら漫才をやっていたのですが、まったく結果が出ないのです。

結局3年ほどでコンビは解散。そこからはピン芸人として活動するようになりました。