刑事の視点からのコメント

「レビュー」は「証言」

今の時代、商品を買う時、店を選ぶ時、サービスを申し込む時、多くの人がレビューを見ます。広告よりも、実際に使った人の声を信じる人も少なくありません。

『これだけで、逮捕 「知らなかった」では済まされない29の落とし穴』(著:森雅人、監修:足立直矢/PHP研究所)

レビューには、想像以上の力があります。

その力を利用して、使っていない商品を褒める。行っていない店を評価する。受けていないサービスをすすめる。こうした行為は、「私は実際に使いました」という証言を装って、消費者を騙しているものとされます。

「星を付けただけ」「短い感想を書いただけ」「頼まれたから書いただけ」。そう考えている人は少なくありません。

しかし、その一文を読んで誰かが商品を買うかもしれません。お店を選ぶかもしれません。契約をするかもしれません。つまり、レビューは人の判断を動かす存在なのです。

レビューを書く時に大切なのは、文章をうまく書けるかどうかではありません。本当に自分の経験を書いているかどうかです。

経験していないことを、経験したように書く。その瞬間、レビューは感想ではなく、詐欺になります。