サブスクは「節約の大敵」?

ただし私は元来継続が苦手なようで、ダイエット目的でスポーツクラブに入会するものの、がんばるのは初月だけ。行くのが次第に面倒になり、3カ月後には幽霊会員になったのち、解約すら放置して長らく月会費を払い続けたことは一度や二度ではありません。お金は減ったのに、体重は減らず、罪悪感だけが残りました。つまりは最初から、期間を区切ってサブスクを利用するのが向いているようです。

例えば、洋菓子店ダロワイヨが実施しているマカロンのサブスク(1カ月間毎日1個もらえて1080円)。わが家では聴導犬の子犬預かりボランティアをしていますが、預かり犬がいない時期は散歩の機会が減り、運動不足になりがちです。そんな時は1カ月だけ登録すれば、雨の日も風の日も、マカロン欲しさに銀座のデパ地下まで歩くことになります。つまり、マカロンに散歩をさせてもらうのです。

仕事が捗らない時も同様です。「寝転んでスマホでゲームしてたら1日終わっちゃった。なんてダメなワタシ。自己嫌悪……」みたいな日々が続いた時は、コワーキングスペースで1カ月だけ会員になります。ちなみに、1回ごとに料金を支払うタイプのスペースの場合、私のような筋金入りの怠け者は「今日は気分が乗らない」と、永遠に行くことはありません。

先にお金を支払うことで、「行かなければ損をする」という強制力が働いてやっと、イヤイヤ足が向くのです。短期間ではありますが、仕事の環境を変えることでリフレッシュもできますし、「お金を払って時間をかけてまで、外で仕事なんてしたくない」と、家のありがたさも再認識できます。

サブスクは「節約の大敵」と見られがちですが、使い方次第ではお得にもなり、生活を整える有効な手段にもなります。肯定か否定か、0か100かではなく、「サブスクにも、程よい付き合い方があるな」と思う今日この頃です。

※本稿は、『小さく暮らす: 25平方メートルのゆたかな生活』(新潮社)の一部を再編集したものです。

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『小さく暮らす: 25平方メートルのゆたかな生活』(著:大木奈ハル子/新潮社)

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