多数の出題ミス

国立高専最初の入学試験には多数の出題ミスがあった(『朝日新聞』1962年2月28日)。過去にも電波高校・商船高校で出題ミスは何度もあったはずなのに、高専初年度の入試ということで注目されていたため、社会の試験問題にあった印刷ミスは新聞でも大きく取り上げられた(『朝日新聞』1962年2月26日)。

<『高専―戦後日本のエンジニア養成』より>

また、佐世保では入試問題用紙の盗難事件も発生した。全国共通の問題であるため、印刷された問題用紙は1週間以上前に各地に運び込まれ、保管されていた。佐世保教育委員会のもとには、2月16日に届いている。

ところが、前日まであった問題用紙のうち、保健体育を除いた8科目、8包(1包200枚、200人分)の1600枚がなくなっていることが、入試前日の23日に判明する。結局、問題の変更は行われず、各地から予備の問題用紙を自動車や夜間航空便を用いて佐世保に集めて入試は実施された。

なお、国立高専一期校開校初年度の1962年、入学者数2781人に対し、女子学生はわずか35人であった。

※本稿は、『高専―戦後日本のエンジニア養成』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。

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『高専―戦後日本のエンジニア養成』(著:手嶋泰伸/中央公論新社)

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