医療業界は即座に反発
医療業界は即座に反発する。
日本医師会会長の武見太郎は、翌7月5日の新聞で「じょうだんじゃない。だいいち辺地の人たちは中卒六年の教育を受けた医者でけっこうというのでは、人の命を都会と辺地とで差別するようなものだ」と医学高専構想を批判した。
東京大学医学部長の中井準之助も、「辺地はむしろ医学のエキスパートでなくてはつとまらない」と述べた(同上、7月5日)。厚相の内田常雄は、医師不足の問題は認めつつも、医学高専構想には反対する(同上、7月8日)。
地方自治関係者も一丸となって医学高専構想を支持していたわけではない。愛知県知事で全国知事会会長の桑原幹根は、「医師確保の一つの考え方だが、つくるとすれば、正式の医大をつくりたい」と述べた(同上、7月6日)。