まるで水漏れしている水道
とにかくやらなきゃいけないことは山のようにあります。でも、旦那も私も東京在住で、大阪のことはまったく判らない。だから私達、かわりばんこにどっちかが大阪に通うことになったんですよね。
旦那は、土日はできるだけ大阪、けど、無理な日だって沢山あるので、旦那が大阪へ行けない時には私が大阪へ。(自由業である私がずっと大阪にいればいいだろうって言われるかも知れませんが……実は私が原稿を書いているのはオアシスという結構特殊なパソコンでして……その……大きいんですよ。持ち運びするのが辛いサイズ。なので、原稿書きは東京じゃないとできなかったので、〝ずっと大阪にいる〞のはちょっと無理でした。一応、毎日の仕事や締め切りもあったしね。)
で。
毎週のように、どっちかが大阪へ行く。場合によっては、昼前の東京駅の新幹線乗り場で、大阪から帰ってきた旦那とこれから大阪へ行く私がばったり会ったりしちゃって、「おお、旦那!」「おお、素子!」
偶然にしてもよく会えたものだよな、なんて思いながら……。
「タッチ!」
って、両手を打ち合わせる。これを繰り返していたら(いや、これ自体は、なんか奇跡みたいなもので、楽しかったんですけどね)……消耗しました。私も旦那も。
あの頃は。
私も旦那も、本当に辛かったんです。
そもそも、毎週、東京から大阪まで新幹線でゆくのは時間的にも体力的にも辛い。
仕事を何とかやりくりして、その時間を捻出するのが辛い。とにかく大阪でやらなきゃいけない用事が山のようにあるので、どっちかが週に一回じゃない、どっちも、毎週大阪に行かなきゃいけない、これを、一週間や二週間じゃない……月単位で続けるのは……本当に、仕事的に辛いし、体力的には、もっと辛い。
いえ。
体力も勿論なんですが、同時に。
そのお金を捻出し続けるのも辛い。
まして。これをいつまで続ければいいのか、それがまったく判らないのが……本当に、辛い。
この時私の頭の中にあったのは、水漏れしている水道でした。
