着物がここまでなれたのは、東郷青児のお陰だと思います
着物がここまでなれたのは、東郷青児のお陰だと思います。
あの人の絵で、色とか、形の配分とか、一緒にいるうちに自然に覚えたと思うのよ。
うちのお店にきた人は、誰でも『これは東郷青児の世界だ』っていいます。(中略)相手から、いろいろ勉強させてもらって……
※本稿は、『宇野千代のことば 書いて、恋して、おしゃれして』(平凡社)の一部を再編集したものです。
2026年NHK連続テレビ小説『ブラッサム』のモデル・宇野千代。
仕事や恋愛に情熱的に生きた98年の生涯から紡がれた名言集。
出典=『宇野千代のことば 書いて、恋して、おしゃれして』(著:宇野千代/平凡社)
宇野千代
小説家、編集者、着物デザイナー
1897(明治30)年、山口県岩国市生まれ。小説家、編集者、着物デザイナー。 岩国高等女学校卒業後、小学校代用教員などを経て、1921年に『脂粉の顔』が「時事新報」懸賞小説の一等に当選し作家デビュー。尾崎士郎や東郷青児との恋愛・同棲、北原武夫との結婚・離婚など、波乱万丈で自由奔放な生き方は時代を超えて多くの人を魅了した。 作家活動にとどまらず、日本初の女性ファッション誌『スタイル』を創刊し、また着物デザイナーとしても幅広く活躍。1957年に名作『おはん』で野間文芸賞および女流文学者賞、1982年には菊池寛賞を受賞。100万部を超えるベストセラーとなった自叙伝『生きて行く私』をはじめ、情熱的でしなやかな人生観を綴った多くの作品を遺し、98歳で没するまで精力的に執筆を続けた。