答え

私の手元へ届けられる投書の半分は、夫の浮気に悩む妻の訴えです。

柄にもない解答者を引き受けてしまった私に、良い知恵があるはずはありません。女として、心が痛むだけです。

『わたしの人生案内』(著:沢村貞子/中央公論新社)

せめて、第三者として冷静に考えられることだけがとりえです。

「そうなった原因の一つは、あなたのこういう点にもあるのではないか」とか「おもちゃをほしがる子供だと思って、もう少し我慢すれば、やがて帰ってくるのではないでしょうか」とか、私は私なりの経験や知恵を参考に、一生懸命書いてきました。