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国民一人の生涯でみると、実に2人に1人ががんにかかることになります。がんは決してめずらしい病気ではないのです。しかし、がんと診断されることは、本人にも家族にとっても一大事。病気についてわからないこともたくさんあります。今回は「在宅で過ごしたいとき」。がんと向き合うために大切な情報をまとめた『がんになったとき知りたいことが全部のってる本』より、一部を抜粋して紹介します。(監修:山口建)

訪問診療と訪問看護が柱
24時間対応も

病気が進んで通院が困難になったけれど、住み慣れた家で最期まで過ごしたい人は、在宅で緩和ケアを受けるという選択肢があります。

在宅ケアの要となるのは、「訪問診療」と「訪問看護」です。まずは、主治医や看護師、ソーシャルワーカー、がん相談支援センターに相談し、訪問診療を担ってくれる医師と訪問看護師を探します。

在宅ケアが始まると、医師が定期的に訪問して、診察や薬の処方や必要な処置を行い、訪問看護師が痛みや息苦しさのケアを担当します。急な体調の変化にも24時間体制で対応するクリニックは増えています。

日常生活のサポートを家族が担う場合でも、家族だけでがんばろうとせず、介護保険サービスや支援を組み合わせて、負担を軽減させましょう。

 

介護保険サービスを賢く利用

40歳以上で、病状の進行度(末期がんで回復が困難)により介護が必要と認められた場合、介護保険サービスを利用できます。まずは、地域の「地域包括支援センター」に相談して、介護保険の対象になるかどうかを確認しましょう。

 

【用語解説】レスパイトケア(短期入所)とは
家族の負担を軽減し、本人と家族がともに疲れ切ってしまうことを防ぐ、また症状緩和のために、緩和ケア病棟などがショートステイを受け入れている。通常は数日から2週間で、ベッドの空き具合や状況により異なる。