「もうすぐ寝たきりになる、どうしよう」
「もうすぐ寝たきりになる、どうしよう」
と母がしきりに訴えるようになりました。
病気の進行を感じて不安になっていたのでしょう。普段はあまり感情を見せない人だったので、よほど不安なのだろうと最初は受け止めていました。
でも毎日毎日、ずーっと聞き続けていると私まで苦しくなってくるのです。
病院で担当医に相談すると、車いす生活になってしまうかもしれないけれど、いきなり寝たきり生活にはならないという見解でした。そのことを伝えても、母は「寝たきりになったらどうしよう」と訴え続けました。来る日も来る日も来る日も。
でも私にはどうすることもできません。聞いてあげるだけでいいのかなと思っていた時期もありましたが、次第に、
「私にどうしろというの?」
「この人は自分のことしか考えていない」
「実の娘に老後の面倒を看てもらえる自分は幸せだと、わからないの?」
といった思いが渦巻いていったのです。
