「奪われる前に奪う」家康の原点
飄々としていて、どこかつかめない。そんな家康を演じるうえで、第34回で14歳の松平元信(のちの徳川家康)の時代を演じられたことは、すごくありがたかったです。若い時期は別の役者さんが務めることも多いですが、若い頃から家康を演じたことで、今の家康につながる部分も自然と見えてきた気がします。
今川家で人質として過ごしていた元信は、義元(大鶴義丹)の嫡男・氏真(三河悠冴)にいじめられ、かわいがっていた小鳥まで撃ち落とされてしまう。
大切なものを一方的に奪われる経験の積み重ねが、「奪われる前に奪う」という考え方につながっていったのだと思います。
第41回では、そんな家康が秀長と秀吉の熱意に動かされ、豊臣への臣従を決意します。自分を守るために「奪われる前に奪う」と考えてきた家康が、2人の熱意に心を動かされたことは、大きな心境の変化だったのではないでしょうか。