65歳で山歩きに目覚め、80歳で腰椎を圧迫骨折しても、たった2週間で退院。現在はマスターズ陸上への挑戦を目標に掲げる石田良恵さん。その元気の源は「歩くこと」にありました(構成:竹中愛美子 撮影:村山玄子 イラスト:松元まり子)
短くても正しい歩き方を意識するだけで十分
では、効果的な歩き方について、具体的に説明しましょう。私は長年、どう歩けば体が安定し、どこに意識を向ければ疲れにくくなるのかを研究してきました。
その結果、(1) 足裏の筋肉(足底筋群)を意識する (2) 太ももの前側、大腿四頭筋(だいたいしとうきん)を使って歩くことが大事だとわかりました。
この2つを意識するだけで、筋力がアップして疲れにくく、転びにくくなります。正しい歩き方のフォームを次ページから紹介しますので、参考にしてください。
まずは、歩く前に正しい姿勢で立ちましょう。散歩している方を見ていて、残念! と思うことがあるんです。
背中を丸めたり、下を向いていたり、足をすってペンギンのように歩いていたり。これらの歩き方では1日1時間歩いても、健康効果は期待できません。ねこ背ではうまく足を蹴り出せず、ペタペタ歩きになってしまうからです。
肩を軽く開いて胸を少し前に出すと自然と姿勢が整います。目線は下に向けず、まっすぐ前を見て。ひじを軽く曲げ、足の動きに合わせて腕を前後に振るとリズミカルに歩けます。
自分の歩き姿って、見る機会が少ないですよね。家族や友人にスマホで歩く姿勢を撮影してもらう、お店のウィンドウに映る姿を見るなどして観察してみてください。