都市生活を生き抜くお供に

眠れないなあとうねうねしてゐると「やあ」と窓から月が入り来ぬ

眠れない悩ましい夜。考え事や不安が頭を占めることも多いのがこの時間です。不安のあまり、スマホを開き、S N Sを見てはまた新たな悩みを見つけてしまうお嬢様方も多いはず。内に籠ることはもちろん大事な時間。でも内に籠りすぎると、自分のことばかりが頭を占め「やあ」と言ってくれる月の存在に気づくことはできません。月を見て、「この月が私に話しかけてくれている」という甘やかな想像力がなければ、この都市生活、わたくしたちは己の殻を固く固く閉ざして、自分のことばかりを考えてしまうことになるでしょう。

さあ、お嬢様もベッドに入って月に挨拶を。それから今日亡くなった方にお祈りを。誰かの存在に気づくこと。それは新しい自分に出会うことでもあるのですよ。で、でも、やっぱり今日は、長袖長ズボンで寝てー!

今回ご紹介した歌人

片岡 絢(かたおか・あや)

1979年東京生まれ。2002年、「コスモス短歌会」入会。2005年、「棧橋」参加(2014年終刊)。2015年、「COCOONの会」参加。

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