《知恵3》

症状に合った胃腸薬を選ぶ

「いまは、症状別にいろいろな胃腸薬が市販されています。食後に胃がもたれるときは消化能力が落ちている状態ですから、整腸作用もある薬を。胸焼けがしたり、酸っぱい物が上がってきたり、胃が痛んだりするときは、胃酸を抑える薬が向いています」

薬局やドラッグストアで、薬剤師に相談するといいでしょう。

「薬を1週間飲み続けても症状が改善されない場合は、放置せず、早めに専門医を受診してください」
《知恵4》

腸の状態を整える発酵食品を常食に

腸内には、体の健康維持に役立つ善玉菌や、悪い影響を及ぼす悪玉菌など、さまざまな種類の菌が棲みついています。腸内細菌のバランスは、善玉菌優位が理想的。悪玉菌が増えすぎると、下痢や便秘を引き起こすことも。腸内環境を整え、お通じをよくするためには、善玉菌の代表格である乳酸菌を多く含む、納豆やぬか漬け、キムチ、ヨーグルトなどの発酵食品を努めて食べましょう。

「『腸脳相関』といって、腸の状態を整えると自律神経も整います。それによって腸の状態がさらによくなるという好循環に。免疫力も上がり、健康的な生活を送れるようになります」
《知恵5》

生活リズムを整えストレス発散を

規則正しい生活を送ることで、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズになり、自律神経が整います。

「特に重要なのが、質のよい睡眠をとることです。蒸し暑く寝苦しいときは、冷房を上手に使いましょう。タイマーをセットして長時間の使用を避けたり、冷たい風が直接体に当たらないようにしたりするなど、体が冷えすぎない工夫も忘れずに」

また、ストレスケアも重要です。

「現代生活においては、ストレスと無縁ではいられないと思いますが、運動や趣味など、何か好きなことに没頭できる時間を持てるといいですね。その間だけでもストレスから解放されるはずです」