多民族国家ミャンマーでは、民族によって衣装も異なる。上で藤原さんが着ているのはカチン族の衣装

今もなお軍が一番の権力を持つミャンマー

そんな穏やかで平和的な印象のミャンマーだが、実はいろいろと複雑な国でもある。135もの民族によって構成される「ミャンマー連邦共和国」は、過去にイギリスや日本に占領され、やっと独立したかと思えば次は国軍による軍事的で閉鎖的な統治。88年からのアウンサンスーチー女史率いる長い民主化運動を経て、2011年にやっとのことで民主化されたが、今もなお軍が一番の権力を持ち、抗争は続いている。

ミャンマーカルチャーセンター(JMCC)の所長マヘーマーさんと、ミャンマー女子流の撮影ポーズで。藤原さんはシャン族、マヘーマーさんはミャンマー族の衣装

約30年前、民主化運動を行い日本への亡命を余儀なくされたミャンマーの学生たち。そんな彼らが作ったとも言える高田馬場のリトル・ヤンゴンには、複雑な国の内情を感じさせない、心から素敵だなと思える人や文化があった。どうか平和であってほしい。